GMAT Focus

GMAT FocusとData Insights
            

GMAT Focus Editionとは

GMAT Focusの概要

GMAT Focus Editionは、ビジネススクールの準備に特化した新しい形式の試験です。この進化した試験体験は、受験者のビジネススクールへの準備をより効率的かつ効果的にサポートするために設計されています。試験は3つの45分間のセクションで構成されます。

従来のGMATとの主な違い

GMAT Focus Editionは従来のGMATと比較して以下の点で異なります:

  • 試験時間の短縮:試験時間が2時間15分に短縮され、セクションの順序を自由に選択できます。
  • セクション構成の変更:Analytical Writing Assessment(AWA)セクションが廃止され、新しいData Insightsセクションが追加されました(従来のIRとData Sufficiencyで構成されます)。
  • Verbal Reasoningの変更:Sentence Correctionが廃止され、Reading ComprehensionとCritical Reasoningのみになりました。
  • Quantitative Reasoningの変更:数学セクションでは、Data Sufficiency問題がData Insightsセクションに統合され、Problem Solvingのみになりました。また、図形に関する問題も廃止されました​​。

これらの変更は、ビジネススクールで求められるスキルに重点を置き、受験者の準備と受験体験をより効率的かつ効果的にするために行われました。

試験の構造と特徴

試験のフォーマットとセクション

GMAT Focus Editionは、ビジネススクールでの成功に必要な特定のスキルを示すために設計された3つのセクションで構成されています。以下は、各セクションの概要です

セクション問題問題形式制限時間
Verbal Reasoning23Reading Comprehension
Critical Reasoning
※Sentence Correctionは廃止
45分
Quantitative Reasoning21Problem Solving
※Data SufficiencyはDIに移動
※図形が廃止(座標は残る)
45分
Data Insights
(スクリーン電卓の使用可)
20Data Sufficiency
Multi-source Reasoning
Table Analysis(表はソートできる)
Graphics Interpretation
Two-Part Analysis
45分
試験の全体時間は2時間15分で、合計64問が出題されます。これには10分のオプションブレイクが含まれています。

試験の特徴

• トータルスコア:GMAT Focus Editionのトータルスコアは205から805の範囲です。従来のGMATとは異なり、全てのトータルスコアは5で終わります。この変更は、GMAT Focus Editionと従来のGMATのスコアを容易に区別できるようにするために行われました。

• セクションスコア:トータルスコアは、Quantitative Reasoning、Verbal Reasoning、Data Insightsの3つのセクションに基づいています。各セクションのスコア範囲は60から90で、トータルスコアへの寄与度は各セクションで等しく配分されています

・回答の修正:前の問題に戻ることが可能で、セクションごとに最大3つの回答を変更可能になりました。また、好きなだけ解答をブックマーク可能なので、気になる問題をブックマークして後で回答することができます。

・従来のGMATの終了時期:従来のGMAT 試験は、ビジネススクールへの現在進行中の準備と申し込みを容易にするために、2024 年 1 月 31 日まで引き続き受験者に提供されます。 それ以降は、GMA Focus Edition が利用可能な GMAT の唯一のバージョンになります。

GMAT Focus Editionと従来のGMATとの比較

GMAT Focus Edition従来のGMATの主な違いの比較表です。この表は、試験構造、試験時間、問題数、レビュー&編集機能、スコアリング、スコアレポートといった重要な側面を包括的に示しています。メモの使用、受験回数制限、料金など共通する部分も大切です。GMAT Focus Editionの導入により、試験の内容や構造が大きく変更され、ビジネススクールでの成功に必要な実践的なスキルに焦点を当てた評価が行われるようになりました。

出典:GMAC, “Testing Begins! Everything You Need to Know About the GMAT Focus Edition”

GMAT Focus Editionと従来のGMATのスコア比較

下の表は、GMAT Focus Editionと従来のGMATのスコアをパーセンタイルごとに比較したものです。この表から、GMAT Focus Editionでは、特に600から750のスコア帯で、従来のGMATに比べて40点以上スコアが低くなる傾向があります。670から740の範囲では、より厳しいスコア調整が見られます。

※印は平均値をとっているため、1の位が5ではない数値になっています。
出典:GMAC, “Understanding Your Score”

スコア変動の要因

スコアがプラスになる要因:
✅VerbalセクションからSentence Correctionが廃止されました。
✅Mathセクションは図形が廃止され、Problem Solvingのみに集中できるようになりました。
✅過去の問題に戻り、最大3つの回答を変更できるため、Mathでの時間管理が有利になります。VerbalとData Insightsにも同様の影響があります。
✅Data InsightsにData Sufficiencyが含まれるため、このセクションのスコアが向上しやすくなります。

スコアがマイナスになる要因:
✅上記の表のように、トータルスコアで大きな調整がされます。

GMAT Focus Editionと従来のGMATの数学スコア換算表

GMAT Focus Editionでは、従来のGMATに比べて数学のスコアがよりきめ細かく評価されます。このため、GMAT Focus Editionと従来のGMAT数学セクションのスコア換算表を作成しました。このパーセンタイルベースの線形補間推定は、GMAT Focus Editionの数学スコア(Prep等)を従来のGMAT数学スコアに換算する際の参考になります。皆様のGMAT準備にお役立てください。

出典:GMAC, “Understanding Your Score”

GMAT Focus Editionと従来のGMATのVerbalスコア換算表

GMAT Focus EditionにおけるVerbalセクションのスコアと、従来のGMATのVerbalスコアを比較するための換算表です。パーセンタイルベースで線形補間をして推定しています。

出典:GMAC, “Understanding Your Score”

Data Insightsの重要性

従来のGMATはVerbalとMathの2セクションのみでスコアが算出されていましたが、GMAT Focus EditionではVerbal、Math、Data Insightsの3セクションからトータルスコアが算出されます。これにより、Data Insightsセクションで高いスコアを得ることが、全体のスコア向上に大きな影響を与えるようになりました。

GMAT Focus EditionにおけるData Insightsセクションの重要性は、従来のGMATでは見られなかった新しい側面を持っています。このセクションは、データの解釈と分析能力を試すことに重点を置いており、実際のビジネス環境で求められるスキルを反映しています。問題は、データセットを用いて複雑なビジネスシナリオを解析し、適切な結論を導くことを要求します。そのため、このセクションで高いスコアを獲得するには、データの読み取り、解釈、批判的思考能力が必要です。

さらに、Data Insightsのスコアはトータルスコアに直接影響を与えるため、VerbalやMathセクションと同等、あるいはそれ以上に重要な役割を果たします。従来のGMATと比較して、この新しいセクションは受験者にとって新たな挑戦となりますが、同時にデータ主導の意思決定能力を示す絶好の機会でもあります。したがって、GMAT Focus Editionを受験する皆様は、Data Insightsセクションへの準備を重視することが不可欠です。

Data Insightsの概要

Data Insightsセクションは、以下の問題形式で構成されています:

  1. Data Sufficiency:従来のGMATのQuantitative Reasoningに相当
  2. Multi-source Reasoning:従来のGMATのIntegrated Reasoningに相当
  3. Table Analysis:従来のGMATのIntegrated Reasoningに相当
  4. Graphics Interpretation:従来のGMATのIntegrated Reasoningに相当
  5. Two-Part Analysis:従来のGMATのIntegrated Reasoningに相当

これらの問題形式は従来のGMATから継承されていますが、Data Insightsセクションでは新たな形で組み合わされています。特に注目すべき変更点は、このセクションのスコアがQuantitativeおよびVerbalセクションと同様に総合スコアに貢献することです。これはGMAT Focus Editionにおいて、Integrated Reasoningが正式にスコアリングシステムに組み込まれたことを意味します。

Data Insightsセクションでは、従来のIntegrated Reasoningセクションから継続して、スクリーン電卓の使用が可能です。この機能は、Data SufficiencyGraphics Interpretation、そしてTable Analysisなどの問題形式においても活用でき、データ解析に関連する計算を効率的かつ正確に行うための重要なサポートを提供します。特に、スクリーン電卓を使用してData Sufficiencyを解けるのは画期的です。GMAT Focus EditionにおけるData Insightsセクションでは、この既存のツールが引き続き受験者にとって貴重なリソースとなります。

【重要】「Data Insights 戦略ガイドブック」リリース開始のお知らせ

皆様にお知らせがございます。GMAT Focus Editionの新セクションData Insightsに特化した教材、「Data Insights 戦略ガイドブック」のリリースを開始しました。この260ページのPDF教材は、データ解析とビジネスシナリオの理解を深めるための貴重なリソースです。

教材内容:

Data Insights 戦略ガイドブック には以下の内容が含まれています:
Graphics Interpretation:大問12問、小問題60問。各大問では、1つのグラフを多角的に分析。
Table Analysis:大問11問、小問題33問
Two-Part Analysis:大問7問、小問題14問
Multi-Source Reasoning:大問10問、小問題38問(New リリース!)
Data Sufficiency:現行の「GMAT数学マスターパック」で対応しています

特別提供:

この「Data Insights 戦略ガイドブック」は、「GMAT数学マスターパック」に含まれます。日本語での解説付きで、GMAT数学マスターパックがさらに価値あるものへと強化されました。

皆様のGMAT Focus Editionの準備に、「Data Insights 戦略ガイドブック」が役立つことを願っています。ご不明のことがあればお問い合わせください。